京都のらりくらり日記

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思い出のお寿司

今週のお題「寿司」

 

まだ小学生だった頃、飲酒〇転もまだまだ甘い飲食店が元気だった頃。

私はよく行きつけのクソ高い寿司屋でお寿司を食べていた。

どれくらいかと言うとイカ2貫で600円くらい。(時価)

イカれてる🦑

 

そんなお店のイカは今でもずっと脳裏に焼き付いて離れない。

 

当時の私は生魚が全くダメでハマチやらマグロやらをガンガン食べ進む弟達を尻目に

イカ玉子納豆巻きをローテしている極めて親としては有難い存在だった( ・∇・)

 

どれも今思えばかなり美味しかったのだが、

特に美味しかったのが「剣先イカの握り」だ。

 

透明度の高いボディに短冊のような細かな切り口。口に運べばコリコリとした食感に甘味と旨味がほとばしる。古いイカと違いネッチョリ感がまるでない。

店に行くたび、10貫は食べたと思う笑

 

この剣先イカ握りは自分の中でイカの握り寿司と言えばこれがスタンダードだった。

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今から思えばクソ贅沢だなぁ!

 

このスタンダードを後悔するのは数年後。

違うお店でイカを頼んだ時だった。

 

私(小4)「イカ!剣先で!」

 おいおい、社用族か??

 

職人「剣先はないなぁ💦ヤリイカならあるよ」

 

ヤリイカでも食べないと玉子と納豆の2種類しか食べられないことになるので渋々ヤリイカ

 

やっぱり大失敗。

白いビート板のようなフォルムで噛みきれない弾力。噛めば噛むほど歯に纏わりつくある種の不快感。最初は噛みきれずにオシボリに吐き出してしまった。

 

今はもう剣先イカを出してくれたお店は無くなってしまい、このスタンダードなイカしか食べられてないが、機会があればまた剣先イカの握りを堪能したい。